アイドル兼セクシー女優という、異例の肩書きで活動していた西元めいささん。かつて、自身で立ち上げた会社でみずからグループをプロデュースした経験も持つが、2025年5月には、約5年間に及ぶ波乱万丈だったアイドル人生の「終了」を宣言した。

 その過程にあったAV界へ飛び込んだ経緯、そして、アイドルの卒業決断から未来への思いを語ってもらった。(全3回の3回目/1回目から読む)

セクシー女優の西元めいささん ©三宅史郎/文藝春秋

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「中学時代から、好きじゃない人とヤッてばかりだったし…」セクシー女優になろうと決意した理由

――ダンス講師からアイドルに転身するも、1組目のグループでは先輩のメンバーが自殺したことでアイドル界を離れました。ただその後、21年7月に会社を設立して自身プロデュースのグループ・ワンスアチャンスを結成し、再デビューします。

西元めいさ(以下、西元) アイドルとしての最後の思い出が、親しかった先輩メンバーの自殺になるのが嫌だったんです。グループ卒業から1ヶ月ほどは何もしていなかったんですけど「落ち込んでいるだけではダメだ。何かしよう」と思って、理想のグループを作ろうと決めました。

――そして、グループの立ち上げ資金を稼ぐために、セクシー女優となったんですよね。

西元 ダンス講師で稼いだ貯金はあったので普通の生活は送れていたんですけど、グループ立ち上げ資金には足りなかったんです。

 中学時代から、好きではない人とヤッてばかりだったし、なんとなく、稼ぐならAVが向いてそうと思って。あと、アイドルと真逆なイメージだったので「ワンチャン、バズんないかな」とも考えていました(笑)。

 

セクシー女優デビューを家族に報告…そのとき、家族が見せた反応とは?

――見事にバズりましたね(笑)。セクシー女優になろうと決めてからの流れは?

西元 思い立ってすぐにネットで調べて、真っ先に出てきた事務所に「やりたいです」とメールを送りました。返信が来て、面接で合格したのは翌日です。そこからは宣材写真を撮影し、メーカーへ売り込みに行って、トントン拍子で沖縄でのデビュー作撮影が決まりました。