松岡の「奈落の底」発言に“隠された真意”
「城島と自分・松岡が、これ以上TOKIOを名乗るわけにはいかないな、という判断になり、解散です。まぁいつかは、未来永劫はないとは思っていましたが、このタイミングなのは少し意外でした」
そう語る松岡さんは、2018年の会見時のような混乱のさなかにいるという印象はさほどなく、雰囲気はだいぶ穏やかで終始冷静。解散発表からわずか2日後でしたが、どこか達観したようにも見えたのです。
もちろん、まだまだTOKIOとしての業務を整理していく必要があるでしょうし、これからちゃんと感情の整理もしていくことになるのでしょうが、いい意味である程度はもう気持ちの区切りができていて、すでに前を向けているという印象を受けたほど。
また、国分さんとは電話で話しているものの、コンプライアンス違反の内容については、自身も城島さんも詳しいことは知らないと述べました。そのうえで国分さんの現状についてこう話していました。
「もう猛省に猛省を重ねて、たぶんもう奈落の底にいる状態なんで、たぶんおそらくなんですが、国分はいま一番こういう形(取材や会見)で話したいと思うんです。彼は責任感が強いので。ですがいま彼がここにいたところで、何も言えることがないので」
国分には「何も言えることがない」という点を強調したのか
山口氏に対して使った「崖の下」と類似した「奈落の底」という言葉を選びながらも、国分さんを「責任感が強い」と評し、本当は公の場に出てきてきちんと語りたいだろうと、気持ちを代弁。国分さんには「何も言えることがない」という点を強調したように筆者には思えました。
ほかにも、国分さんに「家族を大切にしてくれ」と伝えたことにも言及していましたし、国分さんのことを「熱い男」だとも称し、撮影現場や打ち合わせで熱くなることはあっても、キレるところは見たことがなかったとフォローしていました。
未成年に対する強制わいせつ容疑などが詳報されており先に単独会見を開いていた山口氏のときとは、事件の性質や状況が異なっているというのは大前提ですが、今回は不祥事を起こした国分さんへ寄り添うような言葉がたびたび語られていたというわけです。

