「おっぱいがあってお尻が大きい、というのではない」上福さんが目指す“セクシーなプロレスラー像”
――プロレスもマインドが大切ですよね。
上福 そうだと思います。技術が高いから、身体能力が高いから、といってお客さんの心を掴めるとは限らない。いかに気持ちが伝わるかが重要で、そこがプロレスの面白さだと思うんです。
――過去に「セクシーなプロレスラーになりたい」とも言ってましたよね。
上福 セクシーと言っても、おっぱいがあってお尻が大きくて……というのではなく、歳を重ねることで生まれる女性としての色気、みたいなのを出せたらいいなと思っています。
そのために体型の維持だったり、健康面にはすごく気を遣っていて。メイクも自分に合うメイクを意識していますし。ファンの方には私の立ち居振る舞いから色気を感じてほしいですね。
「将来的には結婚して子どもを産みたい」
――上福さんは、藤沢市の湘南台文化センターで年に1回、凱旋興行を行なって、売り上げの一部を市の教育応援基金に寄付しています。
上福 子どもたちにプロレスを観てもらうことで、何者でもなかった私たちが努力している姿に何かを感じてほしくて。子どもは夢がないとグレてしまうので、夢を持ってほしい。プロレスがそのきっかけのひとつになればいいなと思います。
個人的には、私が「芸能界に入る」と言った時に散々イジって、人の夢をバカにするような奴らがいて。そいつらがよくいた場所が文化センターだったんです。
だから、凱旋興行の裏テーマは復讐で、興行のポスターを貼って、私が活躍している姿を嫌でも奴らの視界に入れてやろうかなって。
――最後に、将来のビジョンを教えてください。
上福 結婚して子どもを産みたいんです。いろいろあったけど、私を育ててくれた家族には恩義があるので、両親と祖母のことは最後まで見届けたいし、自分の家族を作って安心させたい。
こういう仕事をしている人は、結婚すると「ファンを失うんじゃないか」と心配されるけど、それぞれの人生が尊重されるべきだと思っています。
撮影=細田忠/文藝春秋

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