「日本一の美女レスラー」として知られる東京女子プロレス所属のプロレスラー・上福ゆきさん(32)。身長173センチ・体重53キロの長身体型を活かしたプロレス技でファンを魅了。“破天荒”なキャラクターも注目を集めている。
そんな上福さんに、高身長コンプレックスを抱いたきっかけ、“やんちゃ”だった学生時代、中3でアメリカ移住して感じたカルチャーショックなどについて、話を聞いた。(全3回の1回目/2回目に続く)
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父は海外出張、シングルマザーのような覚悟で育ててくれた母
――上福さんが生まれ育った神奈川県藤沢市はどんなところですか?
上福ゆきさん(以下、上福) いまは家族が住みやすい街になっているけど、私が子どもの頃は暴走族が多くて。当時は決して治安のいいところではなかったんです。それでも生まれ育った土地なので愛着はあります。
――両親はどんな方でした?
上福 父は海外出張ばかりで家にいることが少なかったから、日本にいる時は私を甘やかしてくれて、一度も怒られたことはなかったです。だからなのか、母が強くて。よく「何があっても勝ちなさい」と叱咤されました。シングルマザーのような覚悟で私を育ててくれたんです。
――お母さんは逞しい方なんですね。
上福 夫がほとんど家にいなくて、私は反抗期が激しかったのに、めげることなく育て上げた母のメンタルは強いなと思います。
――お父さんはどんな会社に勤めていたんですか?
上福 大手タイヤメーカーに勤めていて、アメリカ支社やインド支社では社長でした。役職定年を迎えたけど、「リタイアしても面白くない」と現在も海外で仕事をしているんです。