「ダサい遊び方してんじゃないよ」六本木で遊んでいたら突然シャネルのバッグで後頭部を殴られ…

――母方のおばあちゃんとおじいちゃんが近くに住んでいたそうですが。

上福 よく私の家まで遊びに来ていました。祖母はちゃきちゃきした女性なんです。幼い頃、ふたりでお祭りに行った時に暴走族が通ったら、私の手を掴みながら「うるせー!」とヤンキーたちに凄んでましたから。

 祖母は2018年に亡くなる間際までパワフルでした。ガンになって入院した時、持ち直して退院したけど、翌日に祖父が急死したんです。普通だったらガクッと落ち込むけど、「生きてやる!」と決意して。

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 抗がん剤の影響で味がしないし、気持ち悪くなるのに「体が弱くなるから」と無理やり肉を食べて、毛が抜けてヨボヨボの状態でもパチンコを打ちに行っていました。

――お姉ちゃんがいるんですよね。

上福 ずっと仲がよくて。幼い頃は姉について遊んでいました。高校時代に六本木に行ったとき、突然シャネルのバッグで後頭部を殴られたんです。振り返ると、姉がいて「ダサい遊び方してんじゃないよ」と言われて、そのまま一緒に遊びに行ったこともあります。

 

「なんで自分はこんなに大きいんだろう」小学生の頃から抱いていた高身長コンプレックス

――上福さんは、小さい頃から体が大きいことにコンプレックスを抱えていたとか。

上福 生まれた時が4000gだったんです。幼稚園で友だちが転んだから、砂をとってあげようと膝をはたいたら泣かれちゃって。「転んだうえに殴られた」と先生にチクられたんです。「そうじゃないのに!」って、こっちが泣きたくなりました。

 小学生の時も、ほとんどの男の子が自分より小さかったんです。地震が起きると男子から「上福、転んだ?」「上福、足踏みしたでしょ」とイジられました。

 日本って、人と違うと嫌われるじゃないですか。ずば抜けて大きい自分は意地悪い目を向けられていました。「なんで自分はこんなに大きいんだろう」「いつ身長が止まってくれるんだろう」と悩んでいたんです。

――さらに大きくなる恐怖もあったんですね。

上福 小6で163cmあって、祖母から「足がでかいから、170cmまでいくね」と言われたんです。まんまとそうなりました(笑)。

 

母からは「ピンクの浴衣はダメ」「ショートカットにしなさい」と…

――上福さんは強気な性格だと思いますが、体の大きさに関しては違いましたか。

上福 余計なことを言って人を傷つけるタイプだったんですけど、自分が気にしていることを突かれるとうまく返せなくて。小学生の頃、好意を抱いた子から「でかい」と言われてバケモノになったような気持ちになったことを覚えています。