数日後、妹(同13歳)、従姉妹のBさん(同16歳)と一緒に密陽に向かったAさんを出迎えたキムは、同市内の3つの高校で構成される不良集団「密陽連合」のリーダー、パク(同18歳)に3人を紹介。
パクは手下の高校生10人と共に、彼女らを脅迫したうえで殴る蹴るの暴行を加え、旅人宿(簡易宿泊施設)に連れ込み、集団でレイプする。その日はこれで終わったものの、3人の弱みを握ったパクらは以降、強姦時の写真、実名、住所をネット上に暴露すると脅してはAさんを1ヶ月に二度三度と呼び出し、公園やモーテルに連れ込み鉄パイプで殴り、バイブレータでいたぶるなど、性奴隷として弄び続ける。悪行は1年にも及び、加担する高校生も41人に増加した。
Aさんはこの事実を誰にも言えず独りで悩み苦しみ、同年8月には睡眠薬で服毒自殺を試み、昏睡状態まで陥った。さすがに娘の異常な様子に気づいた母親が事情を聞き出したうえ、蔚山南部警察署に通報。結果、同年12月7日、犯行に加担した密陽連合所属の男子高校生全員が身柄を拘束されることになる。
あまりにひどい「警察の対応」
問題は、この後の警察の対応だ。当初から女子生徒の立場、心情を軽んじていた当局は、捜査当初の7日午後、Aさんが警察署の裏庭で加害者家族に囲まれ「このままですむと思うな」「体に気をつけろ」などと逆恨みで脅迫されていたのを見逃していた。
また、警察署では「担当を女性警官にしてほしい」とのAさんの要求は無視され、男性警官が「密陽の恥をさらした」などの暴言を吐いたうえ、容疑確認の目的で加害者1人1人と彼女を対面させ「挿入したか否か」などの露骨な質問を浴びせていた。これにより、Aさんの恐怖はさらに増幅する。
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