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ネコ好きにもSNSなどで効用が高まる
ところで、イヌにはさまざまな効用があるのにネコはそうでもないというと、ネコ好きの人たちに怒られそうだが、最近は変化の兆しもみられるようになってきたという。菊水教授が続ける。
「イヌには介護費用を減らし、認知症リスクを低減する効果があるのですが、ネコにはそれがありません。むしろ、逆効果になるのではないかともいわれるほどです。イヌはヒトに付き、ネコはイエに付くといわれ、外に出ません。その分、ネコは手がかからないので、飼い主に対する効用を期待しにくいということでしょう。でも最近はネコを巡って、コミュニティが形成されるようになりつつあります。外には出ませんが、ネット上で、ネコを紹介するサイトなどが増え、SNSでネコ好きのやり取りも増加しており、ネット上とはいえ、交流が進み、コミュニケーションが成立するようになっているのです」
それが進めば、イヌを飼っているのと同様にウェルビーイングが上がり、健康や場合によっては年収アップなどにつながる可能性がある。ネコ好きも仮想空間であっても積極的に外に出れば、イヌ同様の効用が期待できるので、ネコ好きには朗報ではないだろうか。
さて、あなたはイヌ派ですか、ネコ派ですか。
山下 和之(やました・かずゆき)
住宅ジャーナリスト
1952年生まれ。住宅・不動産分野を中心に新聞・雑誌・単行本の取材、執筆、講演、セミナー講師など幅広く活動。著書に『2017-2018年度版 住宅ローン相談ハンドブック』『よくわかる不動産業界』など。
住宅ジャーナリスト
1952年生まれ。住宅・不動産分野を中心に新聞・雑誌・単行本の取材、執筆、講演、セミナー講師など幅広く活動。著書に『2017-2018年度版 住宅ローン相談ハンドブック』『よくわかる不動産業界』など。
