キャンピングカーの気になる費用は…「『お家を買った』と思っています」
――車内に食器を積むと、走行中に割れる心配がありそうですが。
勢太 そこはレストランで培った知識を活かして、食器が傷つかないようにすべての食器に緩衝材を挟んで保護しています。だから、急ブレーキをかけた時に食器が割れたことはありません。
――なるほど、レストランでの経験が役立っているんですね。これだけの設備となると、費用もかなりかかったのではないでしょうか?
勢太 そうですね。具体的な金額は控えますが、「お家を買った」と思っています。ただ、この車があるからこそ今の生活が実現できているので、いい買い物をしたな、と思っていますね。
――移動しながらの車中泊生活かと思いますが、住民票や郵便物はどうしているのでしょうか。
勢太 住民票は東京に置いて、住民税も東京で払っています。郵便物も同じ住所に届きますし、旅先で必要なものはヤマト運輸の「営業所止め」にして受け取ることもできるので、全然困らないですね。
「最近は1週間毎日洗濯してるくらい(笑)」車中泊生活での洗濯とゴミ処理事情
――洗濯やゴミの処理などは、どうしているのですか?
勢太 ほぼRVパークとかオートキャンプ場にいて、コインランドリーが併設されている場所も多いので、洗濯には困りません。最近は1週間毎日洗濯してるくらい(笑)。ゴミも有料で引き取ってもらえる場所があるので、2~3日分溜まったら処理しています。
日本はこういう施設が本当に充実していて、車中泊をする人にとってありがたい環境が整っているんです。
――なるほど、意外と柔軟に対応できるものなんですね。ただ、小さい子どもが一緒だと、大人だけのときとは違う工夫が必要そうです。
勢太 この生活を始めるまで、こはるはほとんど車に乗ったことがなかったので、最初の頃は移動中にぐずることも多かったですね。
バンライフを始めたときがちょうど“イヤイヤ期”と重なったのもあって。最近は車中泊にも慣れてきて、車が動くとすぐに寝ちゃうようになりましたけどね。
ただ、「大人2人だけだったら楽なことも多いはず。でも、こはるも一緒だから、すごく楽しい」ってかおるとよく話しています。たしかに大変なこともあるけど、その分、家族の絆は深まっていると感じます。「楽」と「楽しい」は、全然違うんですよね。

