7月6日、検証番組を放送したフジテレビ。再生に向けた取り組みを番組を通じてアピールした同局だが、放送直前にセクハラ行為をした幹部社員が処分されていたことが「週刊文春」の取材で分かった。

7月6日に放送された『検証 フジテレビ問題 ~反省と再生・改革~』より

 昨年12月に週刊文春などに中居正広氏の問題について報じられた後、フジテレビは1月下旬に第三者委員会を設置し、港浩一社長は辞任、新社長に清水賢治氏が就任した。3月末には第三者委による調査報告書が公表され、あわせて再生・改革プランを公表し、信頼回復に努めている。

清水賢治社長 ©時事通信社

女性スタッフとの懇親会でセクハラ行為

 だが――。検証番組の放送直前の7月3日に幹部社員2人が処分されていたのだ。事案が起こったのは、中居正広氏の問題への対応が揺れに揺れていた今年1月のことだ。

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「副部長の肩書を持つ2人がいる部署は子会社の女性スタッフを多く抱えており、彼女たちを交えて懇親会が催された。その席で2人は下ネタを連発。女性に接近するなど、セクハラ行為を繰り返したといいます」(フジ幹部)

フジテレビ本社 ©時事通信社

 フジテレビに2人の幹部の処分などについて取材を申し込むと、次のように回答した。

「個別の処分内容の詳細に関しては、お答えしておりません」

 一体、どのような処分内容だったのか。

検証番組では大多亮元専務が「女性アナウンサーは上質なキャバ嬢」と発言したとの証言も(『検証 フジテレビ問題 ~反省と再生・改革~』より)

 7月9日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」および7月10日(木)発売の「週刊文春」では、幹部社員に下された処分の内容、彼らの悪質セクハラを示す社内文書、“フジテレビのドン”日枝久氏の衝撃のリクエスト、中居氏のトラブルに関与した元編成幹部A氏の意外な“出向先”などフジテレビの検証番組を徹底検証した結果を詳しく報じている。

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