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固定客だけで十分な収益が確保できるというのはすごいことであるし、二郎ファンにとっては、店側が色々と要求してきたところで、素直に店側の指示に従うだろう。SNSで炎上が起きやすくなっている現在、ファンの存在は貴重である。
ただ、府中店に限らず、最近の「ラーメン二郎」の様子を見ていて、いくばくかの不安を抱かざるを得ないのも事実だ。混雑しているだけでなく、入店するハードルが高くなっているようにも思える。ファンや常連客にしかわからない不文律のようなものがあり、それが理解できない筆者のような「普通の客」が入りづらくなっているようにも思えてしまうのだ。
先輩に連れて行ってもらった頃の二郎はいまほど混んでいなかったし、気軽に入れてハードルは高くなかった。大人気なのは良いことだが、今回の炎上騒動を見て、つい二郎がさらに自分から遠のいていってしまっているように思えてしまった次第である。
西山 守(にしやま・まもる)
マーケティングコンサルタント、桜美林大学ビジネスマネジメント学群准教授
1971年、鳥取県生まれ。大手広告会社に19年勤務。その後、マーケティングコンサルタントとして独立。2021年4月より桜美林大学ビジネスマネジメント学群准教授に就任。「東洋経済オンラインアワード2023」ニューウェーブ賞受賞。テレビ出演、メディア取材多数。著書に単著『話題を生み出す「しくみ」のつくり方』(宣伝会議)、共著『炎上に負けないクチコミ活用マーケティング』(彩流社)などがある。
マーケティングコンサルタント、桜美林大学ビジネスマネジメント学群准教授
1971年、鳥取県生まれ。大手広告会社に19年勤務。その後、マーケティングコンサルタントとして独立。2021年4月より桜美林大学ビジネスマネジメント学群准教授に就任。「東洋経済オンラインアワード2023」ニューウェーブ賞受賞。テレビ出演、メディア取材多数。著書に単著『話題を生み出す「しくみ」のつくり方』(宣伝会議)、共著『炎上に負けないクチコミ活用マーケティング』(彩流社)などがある。
