――周りの影響があったんですね。
岡田 ずっと勉強していたので、お祭り騒ぎ的なところに惹かれたのかもしれませんね。
――3年かけて大学に入ったところからの芸能界入りですが、ご両親の反応は?
岡田 高校で留年して中退した時点で両親にはかなり諦められていたので、芸能界の時はあんまり干渉されなかったですね。ぜんぜん普通の道を歩けないし、言い出したら止まらないのもわかっていたんだと思います。ジュノンでベスト100ぐらいに残ってきた頃からは「俳優とかも案外向いているんじゃないの?」みたいな感じで応援モードに変わってましたね。
「『俺はずっと2番だな』と思ってましたね。敗北といえば敗北なので」
――ジュノンは準グランプリ、令和最初の仮面ライダーにも出演が決まり、向いていると感じましたか?
岡田 自分では全然そう感じていなかったんですよね。「順調なキャリアですね」と言われることもあるんですけど、ジュノンはグランプリじゃなくて準グランプリだし、仮面ライダーも主演ではなく2番手。もちろん嬉しいんですが、どこか手放しでは喜べない気持ちもありました。
――とてもたくさんの人がいる中での2位はすごいことに見えますが。
岡田 頭ではもちろんわかってるんですけど、「俺はずっと2番だな」と思ってましたね。2番って敗北といえば敗北なので、自分としては手放しで「イエーイ!」っていう感じじゃなかったんですよね。いろんなことがトントンうまくいってきた人、と思われることもありますが、本当にそんないいもんじゃないんです。別に国民的なモデルや俳優になってるわけでもないですし。
――「仮面ライダー」は若手俳優の登竜門なので、出られたら大喜びするものなのかと思っていました。
岡田 実は「ゼロワン」の1つ前の「仮面ライダージオウ」のオーディションも受けているんですが、その時は「主演以外やったらやりません」と言っていました。でも「ゼロワン」は令和になって初めてのライダーで、オーディションのときに台本を見せてもらったら面白そうで、2番手でもやりたいなと思いました。ただ、1番になれなかった悔しさみたいな感情は正直ありましたね。
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