「シンボルを握ってシゴけ」

 昼休み中に人前で自慰行為を強要されたのだ。AとBは「それだけはできません。勘弁してください」と許しを請うたが、Cくんは応じない2人を容赦なく殴りつけ、「シンボルを握ってシゴけ」と命令。彼らは嫌々従うよりなかった。その様子を見たクラスの男子生徒は驚き、女子生徒が悲鳴を上げる。

 そこにCくんが登場し「おまえら何をやってるんや! 女子もおるんやぞ!」と殴りつけた。教室で卑猥な行為をする2人の生徒を叱る学級委員長。全ては自分がヒーローとみなされるよう仕組んだ陰湿な芝居だった。

 いじめはどんどんエスカレートしていき、休みの日に2人を呼び出し吸えないタバコを吸わせる、飲めない酒を飲ませる、学校を休ませて性玩具を買いに行かせる、女性教師に卑猥な言葉を言わせたり、目の前で性器を露出させる等々。このころになると、クラスメイトの一部は「何かがおかしい」と気づき始めていたが、Cくんを恐れて誰も口を出せない。

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写真はイメージ ©getty

 やがてAとBの精神は限界を迎え、このままいけば、いつか恐喝などで警察に捕まるか、逆らってCくんに殺されるかどっちかだと追い詰められ、状況から脱するには、自分たちでCくんを殺害するしかないという結論に達する。

次の記事に続く 「助けてくれ! もういじめへんから!」釘抜きで眼球をえぐり取っただけじゃない…“いじめっ子の1軍男子”への復讐を果たした「2人のいじめられっ子」のその後は…(昭和59年)

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