フジ・メディア・ホールディングス(FMH)と村上世彰氏(65)らの攻防が、最終局面を迎えつつある。
今年に入り、村上氏の長女・野村絢氏や旧村上ファンド系投資会社「レノ」は、FMH株を買い増し続けてきた。既に16%超(7月3日時点)に達している。
そこで7月10日、FMHが取締役会で決議したのが、「ポイズンピル(毒薬条項)」の導入。20%以上の株式を取得しようとする特定の株主に対抗し、大量取得者以外の既存株主に「新株予約権」を無償で付与する買収防衛策である。今後開かれる臨時株主総会で、発動の是非を問うことになる。
これまで村上氏と絢氏は、FMHの清水賢治社長と水面下で接触してきた。
「仲介したのは村上氏の灘高・東大時代の同級生の元フジテレビ社員・山口雅俊氏。『ギフト』『きらきらひかる』などヒットドラマを多数手がけたプロデューサーです」(フジ関係者)
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〈この続きでは、村上氏の提案とFMHの清水社長の反応、金融関係者の語る見通しなどについて報じています〉
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