いかがだろうか。報道特集はむしろBPOの意見に沿って放送したとすら言える。
「末端の職員」と公然と言った神谷氏
参政党は「偏向報道」と言っているが、BPOの見解を知らないか、もしくは知らないふりをして支持者を煽っているように見える。
真偽不明の言説に対して裏付けをとり、正していくのは偏向報道ではなく普通の報道だ。ここは共有しておきたい。
さらには今後「神は細部に宿る」部分も注目していきたい。参政党候補者さや氏が、ロシアの通信社「スプートニク」のインタビューに応じた動画が公開された件があった。
神谷代表は「現場と党の末端の職員が勝手にやってしまったので、その職員には厳しい処分を下しました」と述べた。注目したいのは「末端の職員」と公然と言ったこと。神谷代表といえば昨年2月の文春の「元公設秘書が自殺 “パワハラ的言動”に悩み」という記事があった。
※「参政党」神谷宗幣代表(46)の元公設秘書が自殺 “パワハラ的言動”に悩み、知人に〈どんな暴言吐いても許されるとか思ってるのかしら〉とメッセージを…神谷氏は「週刊文春」の取材に「責任は感じている」(「週刊文春」2024年2月8日公開)
平気で「末端の職員」と言う姿勢から上記の記事を思い出してしまった。
どんどんこうした「細部」も可視化されるのだろう。これまで参政党をウオッチしてきた人々には敬意を示しつつ、今後は各メディアの普通の仕事ぶりに注目したい。
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