ロックバンド「すかんち」のフロントマンとして、その他ソロ活動も充実させているミュージシャンのROLLYさん(61)。その華やかな活動、ファンを魅了する姿の裏には、幼少期からの深いコンプレックスと壮絶ないじめ体験があると振り返る。
小学生のころは「今と違って太っていた」と話すROLLYさん。牛乳を飲むと口の周りの毛にくっついて、ナマズひげのようになったこと、さらに実家が電器店だったことから「電気ブタナマズ」というあだ名をつけられ、激しいいじめに遭った。
掃除当番のじゃんけんはROLLYさんが負けるまで続き、下校時には同じくじゃんけんで負けさせられ、10人ほどのランドセルを持たされていたという。日常的に殴られたり蹴られたりされ、その姿を見ている女子たちの薄ら笑いも、心に深い傷を残した。
いじめに耐えかねて母親に相談した際、「いじめっ子がいじめればいじめるほど、あなたの心は強くなる」と言われ、「いじめてくれてありがとう」と心の中で唱えることで乗り越えたと振り返る。
また、夏休みに母の実家で蝉の抜け殻を見つけたこともいじめを乗り越える支えになった。蝉が長い時間をかけて変身するように、「今は蝉が土の中で過ごすように人生の修行の時期で、いつか自分も変われる」と考えた。
2カ月で17キロも痩せられた理由
「高校生くらいまで太っていた」というROLLYさんが変わったきっかけは、姉の部屋で見つけた松島トモ子さんが書いたダイエット本だ。油を抜いた食事法で「2カ月で17キロ」もの減量に成功。運動はせず、実家の電器店で働きながらのダイエットだったが、この経験が「電気ブタナマズ」からの“メタモルフォーゼ”だったと語る。
大人になり、スリムな体型を維持し続けている今も、ROLLYさんの心には「自分は太って見られているのでは」という不安が残っているという。
30歳のとき、工藤静香さんとのデュエットでエナメル衣装を着ることになり、二の腕のたるみが気になって脂肪吸引手術を決意。医師から「脂肪はほとんどない」と止められながらも、無理に施術を受けた。
ROLLYさんは「今でも心の中には、電気ブタナマズの寺西一雄がいる」と語る。過去のいじめや体型コンプレックスが、今も自分を突き動かし、ストイックに体型や美意識を保ちファンを魅了する原動力になっている。
このインタビューの全文は、
#1 「跡取り息子なのに、お前は変態やッ!」と両親にブチ切れられ…ROLLY(61)が明かす“女装”に目覚めたきっかけと「家族との関係」
#2 「心の中に、太っていた自分がまだいるんです」“電気ブタナマズ”と呼ばれ、いじめられていたROLLY(61)が「スリムなロックスター」に変身できた理由
#3 「お尻から水が出るほど…」ROLLY(61)が今でも忘れない「“いとこ・槇原敬之”の母」から言われた言葉
#4 「よい子のみんな、お前を殺す!」「お宅の米、腐ってるよ!」真っ昼間の生放送で“問題発言”→苦情殺到…ROLLY(61)が振り返る“いいとも炎上”の真相
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