「もう解放してあげなきゃいけない」公認不倫を経て、離婚を決意した理由
――“公認不倫”とはいえ、罪悪感はなかった?
あぐ 最初は女性の快感を突き詰めていくのも楽しいなと思っていたんですけど、一通り好奇心が収まってくると、今度は罪悪感が芽生えてきましたね。
許可を得たとはいえ、夫の本心が嫌なのはわかってるので、後ろめたくて。「ああ、私は不倫には向いてないな」と思って、結婚生活をやめる決断をしたんです。でもすぐには離婚できなくて、“公認不倫”をするようになってから2~3年は結婚生活を続けていました。
――なぜすぐに離婚しなかったのですか?
あぐ セックスがなくても、彼のことは好きだったんですよね。それに彼も、関係を改善しようと努力を見せてくれる場面がチラホラあったんです。
――どんな努力をしてくれたのでしょうか。
あぐ 彼は普段あまり出かけるタイプではなかったのですが、「場所を変えてみよう」と言って、ちょっといいホテルに2人で行きました。ホテルのバスタブにバラを浮かべて、まず一緒にお風呂に入ってみようと頑張ってくれたんです。
でも、いざ行為をするときには、「照れるね」となってしまって……。それに、行為が数年ぶりだったのもあったのか、緊張して彼が勃たなかったんです。
彼は女性が積極的に行為をするのを嫌がるタイプで、「女たるもの淑やかに」という考えの人だったから、私がリードして勃たせてあげるというのもできなくて。結局、未遂で終わってしまいました。
――チャレンジしてみたけど、上手くいかなかったんですね。
あぐ 彼の努力する姿を見たときに、「あ、もう解放してあげなきゃいけないんじゃないかな」という思いが強くなりました。「セックスがないと嫌だ」という私の価値観を、この人相手に貫かなくてもいいんじゃないかって。それで離婚を決意したんです。
離婚後の寂しさを埋めるためにハプバーへ
――離婚した時は、どんな心境でしたか?
あぐ 離婚届を出す時は、彼と「最後だし仲良く行こう」と話して2人でルンルン気分で役所に行きました。婚姻届を出しに行くくらいのテンションで。
離婚直後もそのテンションでなんとかなってたんですけど、1~2ヶ月くらいして別々に住み始めてから、急に空虚感が襲ってきたんですよね。やっぱりわたしは彼のことが好きだったんだな、寂しいな、って思いましたね。
――急にひとりになると、寂しくなりますよね。
あぐ 離婚して心機一転、引っ越しをしたんですけど、友達もいないし、土地勘もないし……。どうやって過ごそうかと悩んでいる時に、家から通える範囲にハプバーを見つけて。
ハプバーに行けばとりあえず話す相手はいるし、運が良ければセックスもできるかなと思ったので、そこから通うようになりました。
