「ハプバーは、普段はオープンにしづらい性の悩みを吐き出せる場所でもある」
――今年4月には、ハプバーを舞台にしたあぐさん原作のマンガ『今夜、ハプニングバーで』を上梓しました。
あぐ ハプバーのハードルって、実はそこまで高くないんじゃないかな、と個人的には思っていて。「ハプバーって、このくらいマイルドな場所なんだよ」というのを多くの人に知ってもらいたかったんです。
あと、私自身ハプバーという存在に救われた時期があったので、「選択肢としてあるのはいいよね」というのも伝えたかった。
ハプバーは、普段はオープンにしづらい性の悩みを吐き出せる場所でもあるので、人生に何かあったときのひとつの選択肢として知っておけば、もしかしたら楽になるかも、とは思いますね。
――読者からはどういう感想が寄せられました?
あぐ 普通の人が読んで「ハプバー、楽しそう」って思えるようなマンガを意識したので、「おもしろかった」「行ってみたくなりました」という声をいただけてうれしかったです。
圧倒的に女性からの声が多くて、「こういう悩みを持ってるような人が行くんだったら私も行けるかも」って前向きな感想もありました。
女性だからといって、性をタブー視する必要はない
――最近は女性の性に関してオープンになってきましたよね。
あぐ 一種のコンテンツとして取り上げてくださるメディアが増えたとは思いますね。ただ、共感の声もありますが、逆風も感じています。
――どんな逆風を感じますか?
あぐ 「気持ち悪い」「視界に入る場所でそういう発信をしないでほしい」と言われることもあります。性的な発信に嫌悪感を持つ人がいるのは当たり前だと思うし、不特定多数とセックスするのが楽しいという感覚が一般的じゃないこともわかっています。
それでも、女性が性を謳歌するために必要な情報は、今後もどんどん発信していきたいですね。女性だからといって、性をタブー視する必要はないと思っているので。
――今後もあぐさんの発信が楽しみです。
あぐ これからは、オフラインでの活動にも力を入れていきたいです。今は大阪で、普通のバーに立たせてもらう機会があるので、そこを男女の出会いの場にしていけたらなと。ハプバーの厳しいルールの中ではできなかった、自由な出会いの場を作れたら楽しいなと思っています。
