高円宮妃久子さまは「結婚に賛成いたしました」
一方、絢子さまと守谷慧さんの出会いは、母の久子さまからのご紹介がきっかけだったという。久子さまは「私としてはご両親を存じ上げており、亡くなったお母さまの、深い愛情をもって世界の子供たちと接するお姿を思い出すと、そのお母さまに育てられたご子息はしっかりとした価値観をもつ優しい青年であろうと思い、結婚に賛成いたしました。良いご縁と喜んでおります」と宮内庁を通じて感想を公表されている。
2002年11月、高円宮さまがスカッシュのプレー中に倒れられ、薨去されてから16年。久子さまは「娘を無事にお嫁に出したい」というお考えで子育てをなさり、長女・承子さま、次女・典子さま、三女・絢子さまが成年を迎えられてからは、宮邸でのパーティーなどに参加させていたという。ここ数年は、絢子さまのお相手として、ちょうど良い年頃の名家の子息も招いて、“お見合い”ともいえる交流の場を作られていたようだ。
「結婚とお付き合いするのとは、完全に別だと思ってきました」
そして「結婚相手と交際相手は別」という確固たる方針を、3人の女王殿下方はしっかりと受け入れられているように見える。承子さまは取材に対し「昔から私、結婚とお付き合いするのとは、完全に別だと思ってきました」とお考えを述べられたこともあった(「週刊新潮」2014年9月4日号)。久子さまが見定められた人なら、という思いもおありで、典子さまと絢子さまはご結婚を決意されたのだろう。
30代以下の女性皇族は、眞子さまと絢子さまを含めて7人。結婚適齢期を迎えられている女性皇族は多い。ご結婚をめぐり、それぞれのご家庭におけるご教育方針が、あらためてうかびあがってくるともいえるのではないだろうか。
6月15日、秋篠宮家の次女・佳子さま(23)が国際基督教大(ICU)の交換留学プログラムを利用したイギリス・リーズ大の留学から帰国され、6月23日には秋篠宮ご一家で「インドネシア日本国交樹立60周年記念コンサート」を鑑賞された。眞子さまと佳子さまは、そろって白地にロイヤルブルーの柄入りワンピースとフォーマルなジャケットをお召しになり、パールのネックレスとイヤリングを身につけられていた。御髪はハーフアップにまとめられ、前髪をサイドに流すスタイルも「お揃い」。私はこの日、佳子さまが日本へお戻りになり、久しぶりに秋篠宮ご一家全員が公務にのぞまれるお姿を会場付近で拝見した。だが、華やいだ笑顔の佳子さまとは対照的に、心なしか眞子さまのご表情はくもりがちに見えた。
眞子さまは、7月17日から31日にかけて、日本人移住110周年にあたりブラジルを公式訪問される。まもなく日本をお発ちになり、サンパウロやリオデジャネイロなどの14都市で、記念式典への出席や大統領の表敬訪問、移住先没者慰霊碑への献花、現地の日系人とのご交流などが予定されているという。