「高校を卒業したあたりから、衣装の面積も小さくなってきて」
――逆に、これはちょっと嫌な撮られ方だなということも?
紗綾 写真集はないですけど、DVDは過激なものが結構ありました。だから、DVDは本当は好きじゃなかった、できればやりたくない仕事でした。やっぱり高校を卒業したあたりから、衣装の面積も小さくなってきて、大人っぽさやセクシーさを求められるようになってきました。でもそういう表現は私っぽくないし、すごく違和感があった。
ちょっとコメディっぽい、キュートな感じでやってきたんで、等身大の自分で表現できないDVDはしんどくなってきたんです。2018年に事務所を辞めて独立するときに「もうDVDはやりません。卒業します」と言って、区切りをつけました。それからDVDは一切やっていないです。
今はダイエットも筋トレもせずに自然としなやかな体に
――フリーになられて、2022年にはご結婚、お子さんも生まれました。最近はセルフプロデュースでお仕事を続けていらっしゃる?
紗綾 2020年に、クラウドファンディングで15周年記念の写真集を出しました。アジアの方が多かったですが、アメリカやフランスの方も支援してくれて、「ここにも(見たいと思っている人が)いるの?」という感じで本当に驚きでした。インスタグラムを見て参加してくれた方も結構いたので、今の時代はすごいな~なんて関心しながら。
――現在はパートナーの故郷である広島にお住まいで、広島のテレビ番組の出演や、北九州の観光大使も長く続けられていますね。今年のはじめに「グラビア作品の制作は一区切り」というようなことをおっしゃっていましたが。
紗綾 東京は、仕事はガンガンできるけど、子育てするには自然豊かなところの方がいいなと思って、旦那の出身地である広島へ引っ越しました。完全母乳で育てましたから、おっぱいをあげているだけで痩せてもくるし、育児をしているとそれなりに筋肉もついて、今はダイエットも筋トレもせずに自然としなやかな体になっています。
写真集などの「作品制作」という意味では区切りをつけましたが、グラビアはもちろん楽しいし、今も雑誌のグラビアは全然やっているんですよ。「紗綾はもうグラビアをやらない」と思っていらっしゃる出版関係の方も多いと思うんですけど、オファーをいただいたら、やれる時にはやります。とはいえ、広島で子育てをしている普通のおかあさんでもあるんで(笑)、グラビアが撮れる、自分のコンディションが整っているときにやれたらと思っています。

