「推しの誕生日」を掲げるも…
街ゆく車のナンバーを見ていると、日付と思しき数字の並びをしばしば見かけることがある。自身や家族の誕生日、あるいは何かの記念日と思われるが……。
東京都在住の近藤さん(50代男性)は、職場の後輩の身に起きた「悲劇」について語ってくれた。
「かなり前の話ですが、後輩はアニメ好きで、推しの声優さんの誕生日を車のナンバーにしていたんですよ。痛車まではいかないけど、青いスポーツカーで、車内は色んなグッズであふれていました。まぁ、男性ばかりの職場ですし、それで変に浮いたりはなかったです。
でもある日、その声優さんに恋愛関係のスキャンダルがあって、それから2日間彼が会社を休んだんですよ。結局、推しに裏切られたといって落ち込んでいただけなのですが、本人的には一大事だったようで……。
1ヶ月もしないうちに、車のナンバーどころか車両そのものも買い替えてしまったときには驚きました。本人は『ちょうど飽きてきてたので』と強がっていましたけどね」
大切な人の誕生日や記念日を掲げることで、「その人とのつながり」は感じられるかもしれないが、関係が崩れた途端にそのナンバーは「いわくつきの数字」になってしまう。
もちろん、再度ナンバーを変更すれば済むわけだが……。ナンバーの発行には一定の期間が必要なので、しばらく辛い日々を過ごすことになりそうだ。
“縁起モノ”のナンバーも行き過ぎると…
せっかく好きなナンバーを選べるのなら、「縁起のいい数字を使いたい」と考える人は少なくないだろう。実際に、一部の風水などで好ましい数字とされる「358」は、今年から全国的に抽選対象の番号に指定されるなど、「数字で運を引き寄せる」といった考え方には一定の支持があるらしい。
都内に住む30代男性の橋本さん(仮名)は、占い好きの母の言動に困惑した経験があると話す。
