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「いい夫婦」は「仲よしアピール」のためではなく…
一桁やゾロ目のほか、人気なのが「1122」などの家族関係を表すナンバーだ。傍から見ると「円満アピール」にも見えるが、実際にはどんな経緯で選んでいるのか。
3年前にトヨタのミニバンを購入する際、「1122」を選んだ冨岡さん(仮名)は、その背景について次のように話してくれた。
「通勤にも使っているので、仲のいい同僚から『ラブラブで羨ましいわ』みたいに茶化されますけどね。でもこちらとしては、仲のよさをアピールしたいわけでもなくて。
これを買うとき、ディーラーの営業さんが最初から見積もりに希望ナンバーの料金を入れていて、新車を買うのがはじめてだったものですから、『普通はそういうもんなのか』と。
それで、夫婦で数字にこだわりもありませんでしたし、何かわかりやすい数字にしようと、1122にした感じですね。覚えやすいですし、駐車場でも見つけやすいのでいいですよ。イオンモールとかに行くと、同じ車が山ほど停まっていますからね」
この話にもあるように、車のディーラーにおいては、商談の際に希望ナンバーの料金をあらかじめ含めて見積もりを作成してくるケースが珍しくない。料金としても5000円から1万円ほどなので、「まぁせっかくだし」とそのまま依頼する人も相当数いるのだろう。
近年では希望ナンバーの利用率が半数ほどに上るといったデータもあり、「とくにアピールする気はないが、覚えやすいように」といった理由でナンバーを選ぶ人も多いのだと思われる。