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4位は朝ではなく昼間に「ラッシュ」を迎える、珍しい路線
ちょっと珍しいところでは、4位の江ノ島電鉄に注目したい。
4位:江ノ島電鉄(計測区間:和田塚~鎌倉)
混雑率:146%(2023年:99% 2020年:87% 2019年:98%)
通常、混雑率のピークは各路線とも朝の通勤通学ラッシュ時だ。そんな“常識”を、江ノ島電鉄が今回覆した。
鎌倉や江の島といった観光地を巡る江ノ島電鉄の混雑率は、前年度の99%から146%に急増した。しかも、その時間帯は朝ではなく13時55分~14時54分。前年度とは時間が変更になっている。というのも、江ノ島電鉄は日中にインバウンドを含めた観光客が殺到しているのだ。
昔から観光需要が絶大な江ノ島電鉄ならではの状況だが、あまりの混雑ぶりに、地元住民が気軽に乗車できない事態が続いている。「地元の方のみ優先乗車」などの策を断続的に講じているが、なかなか改善されない。
混雑の実態が国土交通省に正しく伝われば、何かと輸送力改善の補助を得やすくなる——。推測ではあるが、異例ともいえる「混雑率の計測時間変更」は、交換設備の増加などによる輸送の改善を念頭に置いた動きであるかもしれない。ただ江ノ島電鉄の沿線は、ちょっとした設備増強ですら難しそうなほど空いた土地がない。当面は異例の“日中ラッシュ”が続きそうだ。
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

