居心地がよかった「渋谷のギャル時代」
――退学の後は?
LUNA 問題児なので、受け入れてくれる公立中学もなかなかみつからなくて、たらい回しに。半年くらいプーでした。やっと1校受け入れてくれるところが見つかっても、行ったり行かなかったり。渋谷でギャルしてました。渋谷のギャルはお父さんのことを誰も知らないので、居心地がよかったんです。
そうそう、私立中で良かったのは普通の人間関係が築けるということでしたね。マリックの娘という色眼鏡がない環境では変にイジられることもないし、ある意味“自分”を出せる場所ではありました。
――小学生の頃、家では会話がなかったとのことでしたが、中学生時代は?
LUNA 中学校に入ったら、家には一年のうち350日帰らない生活をしていました。親公認で、友達の家に転がり込んでいたんです。そこの家庭がヤンキー夫婦なんだけど、めちゃくちゃ家族仲がよくて、私はそこでお母さんとお父さんってこんな接し方するの!? ってカルチャーショックでした。家のなかでこんなに普通に会話するの!? って。
家には、たまに帰っても自分の部屋はないので、押入れに閉じこもって、ウォークマンでブラックミュージックを聴いていました。図書館からカセットを借りてきて。ギャルが図書館って、なかなかいいですよね(笑)。
でもやっぱり、学校には行きたくない。友達とは会いたいんだけど、校則や先生がどうしてもイヤでした。高校受験はしたんだけど、合格したら行かなきゃいけないじゃないですか。だから、発表前に一旦逃げようと思って友達を誘って家出しました。
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