バスガイドの経験が生きた“ファンサ術”
――ステージ上のダンサーにウインクされたら、お客様も嬉しいですね。
シンディ バーレスクではお客様からダンサーにチップ、シャンパン、プレゼントを贈ることができるんですね。チップにはいろんな金額があって、5万円だとステージに上がれます。ステージには風船が吊り下げられていて、それを突いて割ると、中に入っていた5万円分のチップが推しのダンサーの頭上に降り注ぐんです。
例えば、Aさんというお客様から1万円のチップを頂いたとすると、私はどんなに忙しくても、当日中にInstagramのストーリーをAさんに向けて投稿していました。「Aさーん、今日は素敵なご縁をありがとうございました。可愛いって言ってもらえて本当に嬉しかったです! また○○県から会いに来てね♡」というような内容の動画を。
現在のストーリーは最大60秒ですが、当時は15秒まで。自分の中にタイマーを作って、15秒でコメントをうまくまとめられたのはバスガイドの経験が生きたからだと思います。
――バーレスクはDM禁止なので、Instagramのストーリーを使ったんですね。
シンディ 「Aさん、〇〇から来てくれてありがとう」と口に出して言うことで、私はファンの方の名前を覚えられるし、ファンの方の想い出にも残る。頂いたプレゼントも一緒に映しておけば、メモ代わりじゃないけど記憶に残りますよね。
私は決して裕福な育ちではなかったので、それが1円でも10円でも100円でも10万円でも、私にお金を使って下さること自体が本当にすごいことだという認識を忘れないようにしているんです。
応援して下さる皆さん全員に向けて個別にお礼を伝えていたら、一気にフォロワー数が増えました。バーレスクではその後、シンディの真似をするという文化ができたくらい。当時は0→1を結構作り出していたような気がします。
――バーレスクのダンサーはメディアにも露出していましたね。
シンディ 結構テレビや雑誌に出たりもしていたので、私が諦めていた芸能界での活動もできて、一石二鳥だと思っていました。
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

