――2022年に発信者情報開示請求の手続きが簡略化されて、SNSで誹謗中傷を受けた被害者が加害者に損害賠償請求を行う件数が増加しました。
シンディ 当時はまだ開示請求が当たり前ではありませんでした。バーレスクで女の子の理解者が増えたと思っていたけど、結局また女の子に敵視される。私が番組で見せたかった姿は違ったのに、それを声に出して言うことができない。
本当の自分を殺さなきゃいけない状況が続いたので、実はこの時に鬱病を発症してしまい、朝が来るのがひたすら怖かったです。
アンチのおかげで気づけたこと
――また女性に苦手意識を持つようになりましたか。
シンディ どんな言われようをしたとしても、このことで自分から声をあげなかったとしても、その後、私がきちんとした生き方を示すことができれば、私を理解して下さる方はいるんじゃないか。そう思って前に進むしかありませんでした。
それに、アンチは自分の悪い所を気づかせてくれる鏡でもあると思っています。バチェラーの中の私は、私自身が見ても悪く見えてしまうところもある。でも、そのおかげで私にスポットライトが当たって、私を知ってくれた人もいる——そういう考え方をしないとやっていられませんでした。
――アンチはどんなことを気づかせてくれましたか。
シンディ 「歯並びが悪い」と言われたので、歯列矯正しました。そのおかげでさらに可愛くなったかもしれません(笑)。
実は当時のひどいコメント、今でも見られるようにしてあるんですよ。そこには私の当時の葛藤と私に対する誹謗中傷がわかりやすく残されていて、本当にフタをしたくなる、目を閉じたくなる内容なんですが、自分がマインドチェンジをしたい時に見る材料のひとつにしようと。その時の悔しい気持ちが今の私が前に進む原動力のひとつなんです。
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