「性交渉しすぎ」「ビッチだからそうなる」誤った認識の男性に罵詈雑言を浴びせられ…

――シンディさんはもうひとつ女性疾患を公表されていますね。

シンディ 子宮頸がん検診で、軽度異形成(子宮頸部の細胞に軽度の異常あり)が見つかりました。それで子宮頸がんの啓蒙活動もするようになったんですが、私の記事がYahoo!ニュースに載るとコメント欄がすごく荒れるんですよ。

本人提供

 誤った認識の男性が多くいて、「性交渉しすぎ」「ビッチだからそうなる」とか、結構ひどい内容。でも、この病気は1人のパートナーとしか性交渉をしていなかったとしても罹患する可能性があるんです。

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 ひどいコメントを投げかけてくる男性に対して、実際にこの病気に罹患した女性たちが、「それは間違った認識だから、ちゃんと調べてからコメントしましょう」と反論してくれたり。「私、Yahoo!ニュースのコメント欄に救われてる!」と思いました(笑)。

――子宮頸がんは性的な接触によって、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスに感染して発生する病気。女性だけでなく、男性にも感染するそうですね。

シンディ 現在、12~16歳の女子はHPVワクチンを無料で打つことができます。でも、私がその年齢だった時代、厚生労働省はこのワクチン接種の推奨を中止していました。女の子同士や親同士で打つか打たないかの話し合いがあり、私は打ちましたが、打たない判断をした子もいました。

高校時代のシンディさん(本人提供)

 今はHPVワクチンの安全性が証明されて、接種を見送った私の世代が無料で打てる期間が設けられたことも。海外では男性にも定期接種を始めている国がありますが、日本では費用を自己負担した場合のみ、男性も打てるようになっています。

――日本でも男性の定期接種が始まるといいですね。

シンディ 男性も自分の母親や将来のパートナーのために、子宮頸がんについて正しい認識を持てるようになればと思います。

 今後も私が女性疾患の啓蒙活動に力を入れていくことで、「病気を経験してもこういう生き方もできるし、自分らしく輝いていい」——そんな当たり前のメッセージを私が届けていけたらいいな。革命を起こせるように頑張ります!