日本経済の中心地、東京・丸の内から“マル秘”財界情報をくわしくお伝えする『文藝春秋』の名物コラム「丸の内コンフィデンシャル」。最新号からダイジェストで紹介します。
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サンリオ御曹司の手腕
サンリオ(辻朋邦社長)が映像事業に進出する。6月17日、「攻殻機動隊」などのアニメ制作を手掛けるIGポート(石川光久社長)に約17億円を出資し、資本業務提携を締結。サンリオが持つ知的財産(IP)をIGポートが映像化する一方、IGポート作品のキャラクターをサンリオが商品化することなどが想定される。
サンリオの業績は好調で、今年3月期決算では、売上高が前期比44.9%増の1449億円、営業利益は同92.2%増の518億円で、いずれも過去最高を更新した。
創業者は辻信太郎名誉会長。山梨県庁の職員から身を興し一代で世界的企業を築き上げた。漫画家のやなせたかしとも交流があり、NHKの朝ドラ「あんぱん」で妻夫木聡演じる八木信之介のモデルとされる。
一方、社長の朋邦氏は信太郎氏の孫で、2020年、31歳で跡目を継いだ。同社のキャラ「ポムポムプリン」のようにぽっちゃりした風貌で、社内での愛称は「ともくん」。慶大卒業後、食品メーカーを経て2014年に入社した。前年には父親で副社長だった邦彦氏が出張先の米ロサンゼルスで急死。信太郎氏から「個人としても、法人としても、呆然としてどうしていいのかわからなくなった」と涙ながらに頼まれての入社劇だった。
〈この続きでは、IGポートとの資本提携についてサンリオの戦略を分析しています〉
※本記事の全文(約5000字)は、月刊文藝春秋のウェブメディア「文藝春秋PLUS」と「文藝春秋」2025年9月号に掲載されています(丸の内コンフィデンシャル)。全文では、下記の内容もお読みいただけます。
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2025年8月8日 発売
1800円(税込)



