「カラコンだけで数十万円は使った」キラキラした目にするための“こだわり”とは?

――アイライン以外も研究を?

サボン カラコン選びにはものすごくこだわりましたね。私のような奥目の一重は、そのままだと目の印象がぼやけちゃう。キリッとした目にするためには、光が入って目がキラキラして見えるような水光カラコンが必要なんです。

 でも私の場合、元の黒目が小さいから、カラコンの着色直径が大きすぎると「宇宙人」みたいになっちゃう。かといって、直径が小さすぎるとカラコンの効果がでなくて……。ちょうどいいバランスを見つけるのが、本当に大変でした。

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現在はモデル・インフルエンサーとして活躍している(写真=本人提供)

――いろいろな種類のカラコンを試す必要がありますよね。

サボン 多分、100種類は試したと思います。金額でいうと、カラコンだけで数十万円は使ったんじゃないかな。朝から晩まで何回も付け替えて、鏡を見ては「これじゃない」「これも違う」って。

 カラコンひとつで顔の印象がかなり変わるから、自分に合うものを見つけるまでは妥協したくなかったんです。

髪の色や長さ、涙袋の描き方も研究「バイト代のほとんどがコスメ代に消えていきました」

――カラコン以外に、こだわったポイントは?

サボン たくさんあります。目の印象を際立たせるために、ハイライトとシェーディングのバランス、髪の色や長さ、あと涙袋の描き方も研究しました。

 私は特に涙袋を描くのに時間をかけていて、理想の形に仕上げるために、3~4色のアイシャドウを使っています。影から描くか、ぷっくりしたところから描くか、順番も大切です。

 あと、下まつ毛をどのタイミングで描くかも私にとって重要なんです。最初に描くと不自然になるし、最後だと浮いちゃう。何度も試して、自分なりの正解を見つけていきました。

研究の末、一重を活かしたメイクにたどり着いた(写真=本人提供)

――研究のためには、いろんな種類のコスメが必要だと思いますが、お金はどうしていたのですか?

サボン 専門学校に入ってからバイトを始めたのですが、バイト代のほとんどがコスメ代に消えていきましたね。これまでにもらったお年玉も、ほとんどコスメに使っています。それでも足りなかったから、ランチ代を節約して。そんな私の様子を見て、友達から「生活に困っているの?」と心配されたこともありました。

 でも、不思議と苦じゃなかったんですよね。「あといくらお金が貯まったら、このコスメを試せる!」と思うと、むしろ楽しかった。