「一重だからこそ生きるメイク」をモットーに美容について発信する、一重まぶたのモデル・インフルエンサーのサボンさん(21)。メイク前後の様子を映したビフォーアフター動画がSNSで大バズりして、注目を集めている。
そんなサボンさんに、一重にコンプレックスを抱くようになったきっかけ、メイクを始めた経緯、メイク後の周囲の反応などを聞いた。(全2回の1回目/2回目に続く)
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「一重の私はかわいくないってこと?」一重まぶたを気にするようになったきっかけ
――サボンさんはSNSを中心に、一重を活かしたメイクを発信していますが、昨年まで学生だったそうですね。
サボンさん(以下、サボン) 今年4月に専門学校を卒業して、今は動物病院の看護師をしながらインフルエンサーやモデルとして活動しています。
SNSのことは職場の人たちも知っていて、「この間のメイクよかったよ」「あの動画バズってたね」と、応援してくれているんですよ。
――メイクを始めたのはいつからですか?
サボン 高校生のときからです。中学生まではファッション誌も読まなかったし、スマホも持ってなかったから、メイクや美容の情報はほとんど入ってこなくて。中学校にはすっぴんで登校してました。
それに、両親は私のことを「かわいい、かわいい」といつも言ってくれていたし、友達も優しかったから、自分の容姿を気にしたことがなかったんです。それで、周りの女の子よりもメイクに興味を持つのが遅かったのかもしれません。
――中学時代、友達から「メイクしないの?」と言われることは?
サボン たしか高校に入学する前だったと思うのですが、友達に「サボンはなんでアイプチせんの?」と言われたんです。
誤解しないでほしいのは、その友達は悪気があってそう言ったわけじゃないんですよ。その頃は雑誌にもSNSにも「ぱっちり二重に見せるメイク」ばかり載っていたから、一重の私がメイクもアイプチもしないのを不思議に思ったんだと思います。
ただ、そう分かっていても「一重の私はかわいくないってこと?」と思ってしまいました。
