「一重のままじゃダメなのかな」容姿に悩み、整形することも考えたが…
――先ほど高校からメイクを始めたと言ってましたが、具体的にいつ頃から始めたのですか?
サボン 高校1年生でスマホを買って、SNSを見るようになってからです。「私もそろそろメイクしてみようかな」と思ってメイク術を調べてみたら、タイムラインに流れてくるのは二重の人ばかり。たまに一重の人がいても、メイクの過程でアイプチしている人がほとんどでした。
私も何回かアイプチを試したことがあるんですけど、二重になった自分の顔がなんとなくしっくりこなくて。
――一重を活かしたメイクをしている人は、見つけられなかった?
サボン 少ないけれど、何人かいました。でも、彼女たちのSNSのコメント欄を見ると「アイプチはしないんですか?」「二重にしたらもっとかわいいのに」と言っている人がちらほらいて。
SNSを見れば見るほど「一重のままじゃダメなのかな」と不安になって、二重に整形することも考えたんです。
――高校時代、整形している人は周りにいたのでしょうか。
サボン 4、5人いました。しかも、みんな「二重に整形したんだ」って普通に話していたから、「二重にするのは、それくらい当たり前のことなのか」と思っていましたね。
「持って生まれた一重を楽しみたい」悩んだ結果、整形しなかったワケ
――容姿の悩みについて、ご両親に相談は?
サボン 「二重になりたい」「整形したい」と母に話したことがあります。そうしたら、「そんなに悩んでいるなら、高校を卒業したら整形していいよ」「サボンが楽しく生きられるのが一番だよ」と言ってくれて。
――でも結局、整形しなかったんですね。
サボン そうなんです。なんか、“もったいないな”って思っちゃって。
――もったいない?
サボン 一重から二重になるのは簡単にできるかもしれないけど、二重を一重に戻すのは難しいじゃないですか。だったら、まずは持って生まれた一重を楽しみたい、一重の可能性を試してみたいと思ったんですよね。
――ポジティブな考え方ですね。
サボン 「やっぱり一重じゃ嫌だ」となったら、その時また考えればいいかなと思って。
それに、私自身は自分の目を嫌だと思っていなかったから、そんな状態で整形するのは違うんじゃないか、とも思いました。そもそも私が憧れていたのは、一重を活かした猫や狐のようなキリッとした目だったんです。
――理想とする人や憧れている人はいたのですか?
サボン インフルエンサーの「kasumi」ちゃんと「霧」ちゃんが私と同じ一重なんですけど、一重を活かしたキリッとしたメイクが上手で。すごくかっこよくて、昔から私の憧れなんです。
整形して二重にするよりも、彼女たちみたいに自分のなりたい姿を目指すほうがいいなと思って、そこから一重を活かしたメイクの研究にのめり込んでいきました。
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