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身体に彫り物を望む人たちは社会に存在したほうがいい
――いまだに日本でタトゥーを入れている人たちは、奇異の目でみられることがあるように思います。彼らはある意味で、一般的な医師の生き方をしていない須賀さんと通じるところがありますか。
須賀 あるかもしれませんね。そして、自分の身体に彫り物を望む人たちは、社会の一般の価値観からすると変わった人かもしれませんが、社会に存在したほうがいいと私は思っています。
私はアメリカ合衆国で本当にさまざまなルーツを持つ人たちとかかわり、日本に戻ってからも荒れた公立の学校からハイソサエティと呼ばれるブランド校の医学部に入り、多様な人をみてきました。そのときに思うのは、社会の規格に合わない人を糾弾するのではなく、自分が本当にやりたいことに時間を費やしたほうが、人生は楽しいということです。
私は医師時代を振り返っても、コンサル時代を振り返っても、現在がもっとも幸せだと断言できます。
