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「あなたの秘密は何でも知っている。探偵を雇って監視している」
Yにとっては初めての彼女で、性体験も恵美さんが初。Yは彼女に夢中となり、傍目には仲の良いカップルに見えた。が、実際は違う。恵美さんの嫉妬や束縛が激しく、Yは付き合って1ヶ月もしないうちに友人に「彼女と別れたい」と漏らすようになっていた。そして、交際を止めようと連絡を断ったところ、連日のようにYの実家や勤務先のホテルを恵美さんが訪ねてくるように。
中でもYが驚いたのは、彼女が知るはずのない自分の友人を伴い職場にやって来たことだ。このとき、恵美さんは「あなたの秘密は何でも知っている。探偵を雇って監視している」と言い、Yを心底凍りつかせ、以降、彼は自分の友人・知人の全てが恵美さんと通じているではないかと疑念を抱くまでになる。
その後、ホテルには居づらくなり退職。他の仕事を探そうとしたものの、「女がいる職場はダメ」と恵美さんから無茶な要求が入った挙げ句、携帯電話まで取り上げられた。恵美さんは嫉妬心が強く、Yが出会い系サイトで知り合った他の女性と浮気をしていないか、常に疑っていた。いくら事実無根と否定しても執拗に問い詰められ、それは数時間、時には数日に及んだこともあったそうだ。
それでも別れられなかったのは、Yにも負い目があったからだ。額までは不明だが、恵美さんに金を借りており、少なくとも返済し終えるまでは関係を断つことはできないと考えていた。