「つい調子に乗ってしまって、ギリギリの発言をしてしまうことが…」フリーになってから感じる仕事の難しさ

――今年1月に決心して3月に退社されたという流れだったんですね。

中川 社会人10年目というタイミングでもありましたし、勢いがあるときじゃないと大きな組織から出るのは難しいかなと思ったので、上司に報告したのは1月末。自分でも驚くほど、わりと急な決断だったんです(笑)。

 

――NHK時代、自分の意見を言う怖さがあったそうですが、フリーになってからは楽しめていますか。

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中川 怖さはまだありますね。芸人の方がネガティブなことも上手に笑いにつなげている姿を見ると、本当にすごいなあと思って。

 私は相手が笑ってくれるとうれしいタイプなので、つい調子に乗ってしまって、ギリギリの発言をしてしまうことがありまして(笑)。飲み会の場ならまだしも、そうでない場面ではやっぱり気を付けなければいけなくて……。その“さじ加減”が、今はとても難しいなと感じています。

――「これはすごい」と驚いたプロのコメント、返しとかってありますか。

中川 『トークィーンズ』である方が、「毎日かばんを替える」みたいな話をしていて、家に帰ったらその日使ったバッグを空にして、次の日は違うバッグを使うということだったんですね。そこで野々村友紀子さんが、「えっ、かばんの底からボロボロになった“ちんすこう”とか出てこないの?」って聞いてらして。そのコメントに感動して思わずメモしました。

「結果的にあざとい一面として受け取ってもらえた」バラエティ番組での発言の真意

――お土産でもらいますもんね、ちんすこう。

中川 あるある! わかる! って共感できることが大好きで。ああ、自分もこういうコメントをできる人になりたいってすごく思いました。

――これから出てみたい番組や目指す方向は?

中川 バラエティやコメンテーター、雑誌の撮影など、本当に多岐にわたるお仕事をさせていただいていて、今はどれも全部楽しいんですけど、自分が何に一番向いてるか、それはまだ模索中なんです。

 あ、最近だと、『あざとくて何が悪いの?』に出演させていただいたときはすごく楽しかったですね。

 

――「手を握るとキスの相性がわかる」といった発言が切り取られていました。

中川 あれは、自分なりのサービス精神というか、場が盛り上がるようなことを探して話したんです。結果的にあざとい一面として受け取ってもらえたと思っています。