親族女性は「裏切るような事してしまい言葉もありません」
事件後、X社長は神戸に住む谷本の親族女性のA子さんにショートメールを送った。それに対し、A子さんはこう応じていた。
〈本当にニュース見てびっくりしました。申し訳ありません。本人には心から反省して罪の償いをしてほしいと思います。(中略)裏切るような事してしまい言葉もありません。本当に申し訳ありません〉
「週刊文春」記者も8月25日、事件について訊くべく、A子さんの自宅を訪ねた。すると、玄関先に出てきて対応したものの、
「何にも言うことはありませんので。答える義務はないと弁護士さんからも言われていますので」
A子さんはそう言って、玄関のドアを閉ざすのだった。
発生から1週間が経過した現在、県警は事件に至る詳しい経緯を捜査している。
「今のところ2人の接点を示す証拠は見つかっておらず、犯行動機も解明されていません」(前出・記者)
ストーカー犯に突如として狙われ、早すぎる死を遂げた片山さん。8月23日には、犯人逮捕の知らせを受けて、遺族が次のようなコメントを公表した。
〈家族一同、悲しみに暮れ、混乱した状態が続いていますが、せめて安らかに送り出したいとの思いでおります。どうか、私どもの心情にご配慮いただき、静かに見守ってくださいますようお願いいたします〉
3年前の裁判で「再犯が強く危惧される」と指摘された谷本。うちに狂気を秘めた男の、血塗られた人生の過ちを止める手段は本当になかったのだろうか。
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