おや? 外国人観光客の人だかりが…

 台場駅の東側にはウエストプロムナードという広大な歩行者デッキがあり、台場駅やホテル、さらにフジテレビやアクアシティなどを結んでいる。

 

 北の端からはレインボーブリッジが間近に見えて、その脇にはなぜだかニューヨークのシンボル・自由の女神像。

 日本人に交じり、欧米人と思しき観光客が熱心に自由の女神の写真を撮っていた。

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 レインボーブリッジに背を向けて南に行けば、首都高を跨いだところにダイバーシティ。巨大なガンダム像の周辺にはたくさんの人だかりができている。

 お台場を代表する商業施設の目の前だから、日本人観光客も多いハズ。が、ガンダムに熱中しているのはどちらかというと外国人ばかりだ。ガンダムは、世界のガンダムなのである。

 

 いずれにしても、ダイバーシティといいアクアシティといいデックスビーチといい、フジテレビを取り囲むように並んでいるこのエリアは人で溢れている。

 自由の女神の足元から東に続いているお台場海浜公園のビーチは、若いカップルやグループで夏の賑わい。

 
 

 お台場は、令和のいまも東京を代表する観光スポットなのである。

お台場の“独特の空気感”はどこから来るのか

 しかし、一方で気になることもある。お台場をひととおり歩き回ればそれは誰でもわかるはずだ。何しろ、たくさんの人で賑わっているところと、人っ子ひとり歩いていないところと、そのコントラストが劇的なのである。

 さらに言えばあちこちに空き地があるし、物流エリアと隣接しているおかげで行き交うトラックの多さもこの町の無機質さを際立てる。

 

 賑やかさと静けさの、異様なまでのコントラスト。埋立の人工島らしく整然とした町並とともに、この町には他の町にはないような、独特な空気感が漂っているのだ。

 これは、いったいどこから来たものなのだろうか。