夜間にはユニオンジャックカラーでライトアップ
岸壁には英国が誇るベントレーやのボンドカーでもあるアストンマーティンなどの高級車が展示され、夜間には艦体を赤青のユニオンジャックカラーでライトアップ。
上空でも羽田空港近くだというのにドローンショーで双頭の空母が浮かび上がり、都民から大歓迎で迎えられ、上陸を果たしたクルーらも円安の日本で大いに英気を養いつつ休養できたことであろう。
まだまだ、6日間の寄港中には安全保障関係の会議「パシフィック・フューチャー・フォーラム」や防衛産業企業も参加した「交流イベント」も艦内、ターミナル内を利用して開催され、おお賑わいであった。
先代は“向かうところ敵なし”の戦艦
しかし、いや、ところで、賢明なる60歳以上の読者の皆様にはご記憶であろう。この「プリンス・オブ・ウェールズ」という英皇太子の名を冠する歴代の軍艦の運命を。先代は、ヨーロッパでは独戦艦「ビスマルク」や「プリンツ・オイゲン」などを追い詰め撃沈し、その後、英国東洋艦隊旗艦となり、輝かしい戦果を誇った、当時向かうところ敵なしの「戦艦」である。
「戦艦」とは現在就役させている国も海軍もないが、攻撃力、防御力が最強で当然巨艦で重くなる。その最大クラスがご存じ「大和」「武蔵」であった。
それから下に戦闘艦は「巡洋艦」「駆逐艦」「フリゲート」「コルベット」とランク付けされ、戦艦はその頂点に立っていたが、現在は装甲は薄いが高速が出る駆逐艦が戦闘艦の主力となり、かつほぼ百発百中の対空、対艦ミサイルやホーミング(自動追尾)魚雷などの装備により重いだけの巨砲はすたれ、戦艦を保有する国も現在はなくなった。



