小学4年生で初めて放送委員会に入ったなるみ。6年生のゲンシくんが、なんだか変なことを言ったり、女子のスカートをめくったりしている。先生にも親にも、友達にもこんなこと、相談できない。ゲンシくんの行為はどんどんエスカレートし、とうとうある日二人きりの放送室で事件が起きる……。
漫画家・ちくまサラさんのコミックエッセイ『10歳で性被害にあいました 誰にも相談できない』(KADOKAWA)は、子どもが直面する性被害の現実と、誰にも打ち明けられない深い葛藤を描き出した作品だ。
放送室に残された女子生徒は、ついになるみ一人だけとなった。止まることのないゲンジくんの問題行動。それでも彼女が逃げられなかった理由とは――。以下、第5話を抜粋して紹介する。(全6回の6回目/最初から読む)
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