いつまで続けるか
は:ミルクティーさんの動画は、てっきりチームで作っていると思ったんですよ。そうじゃないとおかしいくらいクオリティが高い。それこそ最初にお会いした時に聞いたんです。「何人で作られてるんですか?」って。そうしたら全部自分でやっていると。「これを一人でやってるの!?」って震えましたね。
「編集キツくないですか?」って聞いても「楽しいんです。編集作業も楽しみながらやってます。一つ一つ毎回クオリティを上げていくように作っている」と仰っていて。その言葉を胸に置いて、僕も編集頑張ってます。むちゃくちゃリスペクトしてますよ。
ミ:やばい、嬉しい! 僕は仕事と思って仕事をしたくないんです。YouTubeって、ある程度軌道に乗ってしまえば、あまり手をかけずに作ったもので楽に人気を得ることもできると思うのですが、そういうやり方には空虚さを感じます。そうなってしまったら自分自身に誇りを持てなくなるだろうし。僕はその逆をやっていきたいです。職人魂を持ち続けたい。
は:分かります。僕は必ず現地に足を運ぶ、自分の目で見て体験したことしか発信しないと決めています。この間は、ある港町の“見たら祟られる”っていう奇祭を見に行って、殺されかけました。でもそういうのも含めて自分で体験したいんですよね。
僕もミルクティーさんと同じで、自分の一番の軸が「好き」で、見たい聞きたい知りたいという熱量を大事にしたい。今は、怪談や都市伝説をテーマにした配信者さんや活動者さんがかどんどん増えてるんですけど、本当に好きでやってる人って少ないなという気もしています。
ミ:最初は好きで始めたことでも、長く続けていると目的が変わっちゃうのかもしれないですね。
は:よく「オカルト業界がいつまで続くか分かりませんよ?」とか言われるんですよ。でも僕は食える食えないの次元でやってないから。「食えてなくてもそこでダンス踊ったるわい」って毎回言うんですけど(笑)。