アナウンススクールで「アナウンサーに向いてない」と言われ…
――へえ、アナウンサーを目指されていたんですね。どの局のアナウンススクールだったんですか。
伊藤 テレ朝系のアナウンサースクールに通っていて、テレビ朝日の弘中綾香アナからも指導を受けていたんです。
あるときはスクールで、私の髪が明るくて目立つ方だったからか「もう、見た目がダメだから」って言われました。それで、とりあえず髪を暗くして。そうすると今度は滑舌が悪いって言われて。もう頑張ってスクールに通ってました。
そのスクールの先生が「君はTBSの方が向いているかも」とTBSのインターンを紹介してくれたんです。TBSでニュース原稿を読む練習もさせてもらっていたんですけど、だんだん「もしかしたら私、アナウンサーに向いていないんじゃ」って思い始めて。ミスコンの時と同じでいい子ぶるのに疲れちゃったんですよね。
それで先生に「私、アナウンサーに向いてますか?」って言ったら、「いや向いてない」って返されて(笑)。「でも、あなたは芸能の仕事には行ける気がする。いつもの喋り方、マインドでやってみなよ」ってアドバイスされて。それでアナウンサーの仕事を諦めて、インスタのDMにスカウトがいっぱい来ていたので、その中から最初の事務所に入りました。
「ギャル寄り」「港区寄り」のキャラでドカン
――芸能界入り後はグラビアでも活躍されて、写真集も出しました。きょう話して本当に明るい方なんだと感じたのですが、当時はクールなイメージもありました。
伊藤 そうなんですよ。芸能を始めた最初の頃もいい子ぶっていたというか、猫をかぶっていたんですよ。写真集のイベントの時に、私ってこんなキャラだからめっちゃ笑うじゃないですか。
その時にファンの方に「愛真ちゃんって笑うんですね」と言われて、私ってそういうキャラに見えていたんだなと気づいて。そこからはインスタの投稿とかも笑顔を増やしたりしました。
あとYouTuberのラファエルさんの動画に出た時に「強いキャラを作った方がいいですよ」とアドバイスをもらって。そのキャラで出たらドカンと伸びたんです。それでそのキャラを浸透させようと続けていたら、だんだん伊藤愛真のイメージが、ギャル寄り、港区寄りになっていったんです。
ただミスコンで私を応援していた人にとっては、そのキャラはギャップが強かったみたいで、ファンからアンチになってしまって。ネットの掲示板に「ラファエルの女」だとか書かれて、これはいかんぞと思って、だんだんラファエルさんの動画への出演を減らしました。
今はキャラを作ったりせず、自然体で生きようと思っています。今までインスタは着飾っているものばかりを載せてたんですけど、最近はもう素の自分のもの、好きなものばかりを載せていますね。

