インスタグラムにアップしたビールの売り子姿がバズり、“可愛すぎるビールの売り子”として話題を集めたタレントの伊藤愛真さん(28)。高校生時代から西武ドームでビール売り子として働き、大学時代には東京ドームの売り子も掛け持ちした過去を持つ。

 大学生になり東京ドームでも売り子として働くことになった伊藤さんが、オール(徹夜)をした後に働くこともしょっちゅうだったという売り子の裏事情や選手からのナンパまで、赤裸々に語ってくれた。(全3回の2回目/3回目に続く)

伊藤愛真さん ©石川啓次/文藝春秋

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無断欠勤で「ジュースからやり直し」となった東京ドーム

――高校生時代、西武ドームで売り子をしていた伊藤さんですが、東京ドームでも売り子を始めます。どのような経緯だったんですか。

伊藤愛真さん(以下、伊藤) 高校の卒業のタイミングで、担任の先生に「お前は大学に行くような頭ねえんだから、就職しろ」って言われて。「はあ、私だって頭あるし」と言い返して大学に行きたいっていう気持ちになったんです。それで亜細亜大学に一芸一能入試で入りました。まあ、頭は関係ないんですけど(笑)。

 フジテレビの「お台場夢大陸」ってあったじゃないですか。あれで「モデル活動を夏の間だけしませんか?」という内容の「ドリームメガガールズオーディション」というのがあって、それに応募したら特別審査員賞をもらえたんです。それで一芸一能入試も受かりました。

――それで亜細亜大学に入るんですね。

伊藤 大学に入ってからは三鷹で一人暮らしを始めたんです。西武ドームの売り子は続けていたんですが、友達から「売り子のバイト、東京ドームの方が稼げるらしいよ」と教えてもらって。「だったら、東京ドームも受けてみっか」って受けたら合格したんです。

 東京ドームって最初はソフトドリンクから始まって、そこから売れる子がビール担当になるんです。ただ私は西武ドームの経験があるから、新人研修の時に「ビール注いでみろ」と言われてやったら、経験者だから当然うまいじゃないですか。だから入っていきなりビールを売りました。私の同期って“レジェンド枠”が多くて、いきなりビールの子が他にも4人ぐらいいたんですよ。

 

――売り子の黄金世代ですね。

伊藤 「この年の子たちはやばい」って言われてました。結局、私含めた5人はずっと継続して売れていました。ただ私自身はだんだん出勤がめんどくさくなってきて、無断欠勤をしちゃって。

 1回休んじゃうと、もう次に行くのが怖くなるじゃないですか。だから1か月くらい休みまくっちゃって。「1回行ってみるか」と思って久しぶりに東京ドームに出勤したら、ジュースからやり直しになりました(苦笑)。

――野球でいう“二軍落ち”ですね。