「日本で投資がニュースになるときって、詐欺行為だったり…」

――先ほど、テレビなどのメディアに出るのは「面白いと思うことをやりたい」「新しい経験をしたい」からだとおっしゃっていましたが、投資を広めたいといった使命感もあるんですか?

テスタ 広めたいというよりは、広まったほうが日本経済がいい方向に進むはずだと思っています。あと、もうひとつ、投資って日本ではずっとイメージが悪いんですね。日本で投資がニュースになるときって、詐欺行為だったり、誰かが大損したとか、騙されたっていう場合が多くて。

 

――近年もある芸人が周りを巻き込んで大損したことがニュースになりましたね。

ADVERTISEMENT

テスタ 日本ではこれまで金融教育がされてこなかったこともあって、投資ではなく貯蓄ばかりが積み上がり、政府が「貯蓄から投資へ」というスローガンを掲げないといけない状態になってしまった。投資自体は悪いことでもネガティブなものでもないし、ちゃんと勉強すればプラスになるものなので、それは伝えていきたいと思います。

  例えば、株主優待で有名な将棋棋士の桐谷広人さんがバラエティ番組に出たことで、投資や株主優待に興味を持った人がたくさんいると思うんです。だから、僕も多くの方に関心を持ってもらえるように、誰もが分かるような言葉で投資について伝えたいと思っていますね。

 

――近年、スポーツ選手や芸能人など、投資をやっていることを公言する有名人が増えてきました。そうした流れは、どういうふうに感じていますか?

テスタ 有名人の方が投資をしていると、投資が身近に感じられるでしょうから、すごくいいことだと思いますね。それに2024年から新NISAが始まって、テレビなどが新NISAや投資について紹介するようになったから、タレントさんやスポーツ選手も投資について語りやすくなったと思います。

  今、YouTubeで芸人さんが視聴者と一緒に投資を学んでいくスタイルが流行っていますが、それに関してはマヂカルラブリーさんの功績が大きいと思います。5年くらい前ですかね、マヂカルラブリーさんが松井証券のチャンネルに出るようになって、そのあとM-1で優勝して、お忙しくなったと思うんですけど、今もずっと出演されていて。

  その番組には僕も出させてもらっていますけど、再生回数もすごく多いんですよ。他の芸人さんも、M-1チャンピオンが出ているんだから、投資の番組に出やすいじゃないですか。そう考えると、ひとつの転換点だったんじゃないかと思います。