――これからこういうことをやってみたいとか、考えてらっしゃることはありますか? 

藤井 新しいかたちの番組とか、やってないかたちの番組とかをやりたい気持ちはありますけどね。

――例えばどういう?

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藤井 まあ、アイデアがあるものもあるんですけど、具体的にはちょっとね。でも、やっぱり新しいことをやらないと自分が飽きちゃうし。飽きちゃうというか、ルーティンだと面白くないじゃないですか。番組内でも当然、『水曜日のダウンタウン』の中でも、あんまり同じことはやりたくないし。効率はいいかもしれないけど、楽しくはない。どんどん作業に近づくので。

 

――ああ、作業になってしまう。

藤井 それに近くはなるじゃないですか。もちろん完全な作業ではないですけど。同じものを作るというね。だから、なるべく自分が飽きずに楽しく、また、向上心を持ってやれるという意味で言うと、今までやってないことをやっていきたいんですよね。というのは、別に『水曜日のダウンタウン』の中に限らず、特番だったり地上波の番組もそうだし、配信もそうですし。

――お笑いのジャンル以外にも?

藤井 別にそんなにそこにこだわりはないので。当然笑えるものが好きですけど、だからといって絶対に笑いが入っていなきゃ嫌だということもないので。

“ダウンタウン”という一大カルチャーへの思い

――ダウンタウンを冠にしている番組が終了していく中で、なぜ『水曜日のダウンタウン』が外から見てもあまりパワーダウンを感じずに今も面白い番組であり続けているのか。実際、影響力の強いコンテンツは、突然不測の事態でメインの演者が出演できなくなるなど、そういったリスクを常に抱えていると思います。藤井さんもきっと複雑なお気持ちではあるとは思うんですけれども、正直どんなことを考えていらっしゃいますか。

藤井 どうなんですかね。やることは変わらないですからね。客観的にどうみられているかはちょっと分からないですけど、僕らのやることは基本変わらないので、頑張るだけっちゃ頑張るだけかな。でも、難しいですね。当然松本さんがいたほうが面白いとは思うし、いてほしい。いたほうがいいに決まってるんですけど、いなきゃ成立しないかたちではないというところはあるかもしれないですね。

 

――ダウンタウンさんお二人から言われたことで何か記憶に残っていることはありますか? 

藤井 あんまりパッとは浮かばないですかね。

――褒められたことは?

藤井 多少は。そんなにみなまで言うタイプの方たちではないので、明確な言葉ではないですけど。でも「認めてもらえたな」と思う瞬間はありましたかね。