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藤本正人 埼玉県・所沢市長
「快適な生活が多くの犠牲で成り立つことを原発事故で知った今、その追求をやめるべきだ。家でも学校でも冷房の中では、子どもの身体機能も弱まる」

朝日新聞 2012年6月24日

藤本正人・所沢市長 ©時事通信社

 首長の主義主張でエアコン設置が中止になるケースもある。2011年に埼玉県所沢市長に就任した藤本正人氏は、2006年、所沢市が自衛隊機の騒音のために窓を閉めきる市内29校へのエアコン整備計画を決めたが、「東日本大震災を経験し、私たちは便利さや快適さから転換すべきだ」(ハフィントンポスト 2015年4月2日)、「東日本大震災を機に自然と調和した生き方への転換を」(共同通信 2015年2月16日)などとしてエアコン設置工事を中止した。

2015年2月には市立小中学校へのエアコン設置の是非を問う異例の住民投票が行われ、賛成5万6921票、反対3万47票となった。藤本氏は同年4月、投票結果を受けて、最も騒音がひどい地域にある2校のみにエアコンを設置する方針を表明している。それにしても反対する人が所沢市だけで3万人もいることに驚かされる。

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 なお、所沢市は今年2月、エアコン設置をめぐる調査費350万円を予算案に盛り込んでいる。大きな方針転換を強いられた藤本氏は会見で「教育イコールエアコンと信じてやまない人たちがいる」と皮肉った(毎日新聞 2月14日)。

「便利さや快適さから転換すべき」と考えるなら、まずは大人が集まる場所から始めるべきだろう。自分の考えで子どもの健康を害するべきではない。

橋下徹 前大阪市長
「これから全国の自治体で、エアコン設置『調査』が流行るだろう。調査や検討は要らない。やるだけだ」

ツイッター 7月20日

 相変わらず煽るのが上手い。