ギャル曽根に憧れて体重90キロ→4年かけて45キロの減量

――整形の後に脂肪吸引も受けたそうですね。

てんてん 当時、体重が90キロ近くありました。全身の脂肪を吸引したら、簡単に痩せられそうと思って、下半身を4キロ、お腹まわりを3キロ。合計で7キロの脂肪と血液を吸引しました。

――効果はありましたか。

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てんてん まったくありませんでした(笑)。7キロも吸引したのに体重は5キロしか減らなくて。手術の後に先生から「脂肪は軽いから体重は大きく変わらないよ」と言われて。脂肪吸引は実際に痩せるわけではなく、部分的に脂肪が減っただけ。事前に伝えてほしいですよね。「ちゃんとダイエットしないといけないじゃん!」と思いました。

70キロの頃のてんてんさん (写真=本人提供)

――ちなみに、体重は昔から多かったのでしょうか。

てんてん 18歳まではいくら食べても体重は増えませんでした。たしか体重は47キロくらい。「太らない体質だ!」と勘違いしてたんですよ。

――体重が増えたきっかけは。

てんてん テレビでギャル曽根さんを見る機会が多くて、自分も大食いタレントになりたいと思ったんです。それからフードファイターみたいな生活を始めて。スーパーで1枚200~300円のホールピザを買って、1日に6枚以上食べていました。コーラもよく飲んでいました。

――よくそれだけの量を食べられましたね。

てんてん 不思議なことに胃袋って成長するんですよ。しかもその時は、食べることに集中できる環境だったので。

 貯金があったので働いていませんでしたし、名古屋から大阪に引っ越したので友達もいなくて、外出もほとんどしない。自分の変化に気づかなかったんです。

――急に体重が増えると着れる服がなくなりませんか。

てんてん 持っていた服は着れなくなるんですけど、家ではほぼジャージで過ごしていたのであまり不便でもなくて。それに体重計を持っていなかったので、太っていると認識できなかったんです。振り返るとめちゃくちゃ怖いですよね。

――体重の変化にはいつ気づいたんですか。

てんてん 実家に帰った時に妹から「誰なの?」と言われたんです。体型が変わりすぎてわからなかったみたいです。

 大げさだし、失礼だなと思いつつ、体重計に乗ったら90キロと表示されて……。言葉を失いました。「この体重計、おかしいんじゃない?」と家族に聞いたら「壊れていないよ」と言い返されました。

©︎山元茂樹/文藝春秋

 ここで初めて体重が2倍近く増えていることに気づいて。この体重だったらキャバクラに戻れないし、他の場所でも働けないと思って、本格的にダイエットを始めました。

――ダイエットはどういう風に進めたんですか。

てんてん ずっとダイエットを続けると心が折れるので、10キロくらい減らしたら、何ヶ月か休んでいました。カロリー制限をメインにして4年かけて45キロ落としました。