悠仁さまは、自分の長所について、「心惹かれるものに対して没頭できる」ことと、素直に答えたが続けて、「ただこれは、見方を変えてみますと、短所と捉えることもできます。それは時としてこだわりを持ちすぎてしまうということです」とも、付け加えていた。
物事をプラスとマイナス、あるいは、メリットとデメリットという、両面から見て、より客観的に、より慎重に対処しようとする姿勢が悠仁さまの持ち味である。皇族として自由が制限されることもあるけれども、「貴重な体験ができたりする」点は長所でもある――悠仁さまは冷静に自分の立場を理解していて、とても頼もしく感じられた。
これからの大学生活は…
18歳が成年となり、選挙権が得られる年齢は、これまでの「20歳以上」から、「18歳以上」に引き下げられた。しかし、悠仁さまには選挙権はない。これからの人生でも国政選挙や東京都知事選挙の際、投票所に足を運ぶことはないだろう。
悠仁さまには職業選択の自由もない。憲法が国民に保障する居住、移転、外国移住、国籍離脱の自由もない。表現の自由や言論の自由も一般国民ほどはないかもしれない。
こう考えると、先ほどの話にある皇族として貴重な体験を味わうことができる反面、悠仁さまはかなり窮屈な日々を送らなければならないのだ。
悠仁さまの将来を考えると、今よりも注目され、警備もさらに厳重になる可能性が高い。高校時代のように、仲間と屋外で海鮮丼を食べたり、カフェやファストフード店、映画館に出掛けたり、カラオケを楽しんだりすることは難しくなるだろう。
お茶の水女子大学附属幼稚園から附属小学校、附属中学校、さらには、筑波大学附属高校での日々は、かなり自由を味わえる時間であり、空間であったと思う。そして、大学生活もまた、その延長にあると思う。
「普通の高校生だったと知って、ホッとしました」と話す知人が、私の周囲には多い。これからも国民に、飾ることのないありのままの悠仁さまを、たくさん見せてほしい。素顔の悠仁さまのさりげない一言、一言が人々の心に残るはずだ。
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