「大学ではめちゃくちゃ遊びたくて」工学部から経済学部への転部を検討したが…
――京都大学の工学部建築学科に進学した理由は?
岡本 国語があまり得意じゃなかったので、得意な理系科目で受験できる工学部にしたんです。その中でも建築学科を選んだのは、高校生の自分でもどんなことをしているか分かりやすかったからですね。
――将来を見据えた学部選択、というわけではなかったと。
岡本 当時は特に学びたいことも、将来就きたい仕事もなかったんです。むしろ、しなくていいなら大学卒業後も仕事なんてしたくない、と思っていました(笑)。
でもあえて言うなら、高いヒールを履いて東京のオフィス街をカツカツ歩いてるような、かっこいいキャリアウーマンには憧れていて。
ただ、建築学科だとキャリアウーマンになれるイメージがなかったから、「入学したら転部試験を受けて経済学部に転部しよう」と考えてました。
――なぜ経済学部なんですか?
岡本 当時の京大の経済学部は「パラダイス経済」って言われていて、単位を取るのがすごく楽だったんです。高校生まではいろいろと制限のある生活をしていたから、大学ではめちゃくちゃ遊びたくて。
それもあって、単位を取りやすい経済学部に転部しようと思ってたんですけど、いざ入学してみたら、建築学科でもそれなりに遊べたので、結局転部しませんでした。
「楽しそうなイメージを持っていた」テニスサークルで充実した学生生活
――サークルには入りましたか?
岡本 高校生の時から、大学生向けのファッション雑誌を読んでいて、テニスサークルに対して楽しそうなイメージを持っていたので、迷わずテニスサークルに入りました。ただ、実際にはテニスはほとんどしませんでした(笑)。
――テニスをしないテニスサークル(笑)。
岡本 サークル仲間に一人暮らしの人が多かったから、授業のない日は昼から誰かの家に集まって遊んでいましたね。
――「遊びたい」という望み通りの生活を送っていたんですね。
岡本 遊んではいましたけど、根が真面目な仲間が多かったので、不健全な感じではなかったと思います。
まあ、授業はあまり出席していなかったので、褒められた学生生活ではなかったですけど。




