女性の生理回数は激増している
それもそのはず、現代の女性は歴史上最も多くの生理回数を強いられている。戦前の女性は生涯における生理がたったの50回程度。現代女性の生理は実にその10倍近く。450回を超えるという。
栄養過多と体格の改善で全体的に回数が増えた上に初潮が非常に早くなり、逆に閉経が遅くなったこと、晩婚に加え、出産回数が激減し、寿命も伸びたことによる激増なのだ。
もちろん苦痛ばかりでなく、その分だけ体に負担もかかっており子宮内膜症などのリスクも高まっている。これだけの生理回数が本当に必要なのか? 言葉は悪いが無駄に生理が多いのは負担になる上に、人類として不自然。だから減らしていくべきではないか?
そう唱える医師もいて、逆にこれからは生理回数を自らコントロールするような流れができてくるかもしれない。ピルに加えて、ミレーナという避妊リングを使う人も年々増えている。生理環境も大きく変わりつつあるのだ。
※閉経した時の体験や気持ちについて聞いた読者アンケートの回答の全容、閉経後にやって来る女にとっての黄金期、月一の“排卵顔美人”を継続させるスペシャルマスクなど、記事全文は『週刊文春WOMAN2025秋号』で読むことができます。
齋藤 薫
女性誌編集者を経て美容ジャーナリスト/エッセイストに。女性誌において多数のエッセイ連載をもつほか、美容記事の企画、化粧品の開発・アドバイザーなど幅広く活躍。最新刊『年齢革命 閉経からが人生だ!』(文藝春秋)には人生後半の美容&ライフスタイルの知恵が満載。

