「中学くらいから“胸”があった」大学で女性服やメイクに目覚める

――東大に入ってみて、どうでしたか。

みずき 私が進学したのは理学部ですが、実は母からは医学部に進学しろと言われていたんです。でも、医者になる気はなかったし、医学部って1学年に100人くらいで、結構狭いコミュニティな印象があったんですよ。私はそういうのが嫌で、いろんな人と接してみたいと思っていて、実際に理学部に入って良かったと思っています。

 東大に入って、昔から「こうなりたい、こうありたい」と思っていた自分になることもできました。

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――具体的には?

みずき 私は昔から、自分の性別を誰かに決められるのが嫌で、遊ぶ相手もどちらかというと女子が多い方だったんです。友達の服装を見て「自分も着てみたいな」と思ったこともあったんですが、なかなか一歩を踏み出せなくて。でも、東大には性別などにとらわれず、自由なファッションや表現をする人がたくさんいて、それに刺激を受けて2年生くらいから女性服を着るようになりました。

 最初はユニクロとかしまむらで買って、当時所属していたコスプレをして踊るサークルの先輩にメイクも教わって。

――いきなり見た目が変わって、周りの人はどういう反応でした?

みずき 最初は驚いていましたね。でも続けていれば受け入れられるだろうと思っていましたし、実際にそうなりました。

――肌もきれいですし、あまり違和感がないですよね。

みずき 肌がきれいというのはよく言われますね。「スキンケア、どうしてるの?」と聞かれますが、実際には日焼け止めを塗るくらいしかやっていなくて、いつも答えるのに困ってます(笑)。あと、昔から丸っこい体型で、中学生のときくらいから“胸”があって、今は下着も着けています。