「東大卒のゴミ屋敷住人」としてメディア出演経験もある、みずきさん(29)。東大理学部在学中に女性服やメイクに目覚め、モノに溢れた部屋と可愛らしい見た目とのギャップに目が奪われる。
みずきさんは両親ともに東京大学を卒業というエリート一家の長男として生まれ、自身も中高一貫校を経て東京大学に進学した。一方で、幼少期から両親は不仲で「自分は大事にされていない」と思いながら育ったという。
「母親はスポンサーでしかない」と言い切るみずきさんに、生い立ちや女性服・メイクに目覚めたきっかけなどを聞いた。(全2回の2回目/最初から読む)
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幼少期から、両親はずっと仲が悪かった
――「東大卒のゴミ屋敷住人」としてメディアに出演されたこともありますが、もともとどんな家庭で育ったんですか。
みずきさん(以下、みずき) 東京都荒川区で生まれました。両親はともに東京大学出身で、同じ研究室に所属していたと聞いています。お互い研究者を志していたようですが、母が私を妊娠したとき、両親はまだ学生で、子どもを養うために母は就職したんです。
父も「働く」と約束をしていたらしいんですが、結局就職はせずに研究の道に進んで……約束を破ったことで、母はすごく怒ったみたいです。
――幼少期を思い返すと、ご両親の関係はどのようなものでしたか?
みずき あまり良くなかったですね。両親がずっと揉めていた記憶があります。言い合いはもちろん、母が紙を破って家中にばらまくとか。
――それはやっぱり、約束を破ったことを根に持って?
みずき それもあるでしょうが、理由はいろいろあったんだと思います。中でも覚えているのが、母が父の財布から現金を抜いたときですね。家の前で2人して、すごい剣幕でケンカしていました。何となく、感情的に当たり散らす母に対して、父が理論的に反論する、みたいなことが多かったんじゃないかなと。
結局、両親は私が中学校に進学したころから別居して、中3のときに離婚しました。私と妹は母についていったんですが、その頃から母を止める人がいなくなって、より気性が激しくなってしまいました。私に危害が及ぶこともありました。
――お母さんから手を出されたりしたことも?
みずき ビンタとかはありましたね。でも「めちゃくちゃ殴られた」とかの記憶はありません。

