――18歳でプロになりましたが、年齢があがるとゴルフ以外のことにも関心が出てくると思います。隣に夫の森川陽太郎さんがいるので聞きづらいのですが、たとえば“恋愛”とか。
さくら 親から「恋愛はダメ」と言われたことはないですね。私が学生のころはまだ、女子プロゴルファーのキャリアは結婚したら終わりというか、ネガティブな雰囲気はありましたし。プロになったり20歳を超えてからも、両親は私のそういう恋愛ごとに関心がなかったと思います。
――ちなみに男性に対して、理想の相手像というのはありましたか?
さくら うーん、男はこうあるべき! みたいなものはなかったです。ただ「父のような人とは結婚しない」とは正直思っていました(笑)。子どもの目から見ると、仕事も家事も抱えた母が大変そうで……。大人になった今は、子どもには見えていなかった2人の関係もあったんだとは思いますけどね。
――さくらさんは結婚願望はあったんでしょうか?
さくら 普通にあったので、若い頃に一度だけ婚活パーティにも参加したことがあるんですよ。意外と気づかれはしなかったんですが、マッチングもしませんでした(笑)。
「気を持たせるのは嫌だったから絶対2人きりでは会わないように…」
――陽太郎さんと出会ったのは何歳の時ですか?
さくら 夫と出会ったのは25歳くらいの頃です。私のお友達の俳優をしている人が夫と高校の同級生で、何かの食事会で一緒になったのが初対面でした。その後もしばらくは、5~6人の飲み仲間のひとりとしてたまに会うような関係でしたね。
――合コン的な……?
さくら 会自体は普通の食事会ですけど、20代前半の頃はゴルフのストレスが大きくて、お酒を飲むのが唯一の楽しみで飲み歩いていたのは確かです。
――そんな中で出会ったお互いの第一印象はどんな感じだったのでしょう。
さくら 本当にお友達の1人だったと思います。周りから「森川さんがさくらのこと好きっぽいよ」というのは聞いていたんですけど、気を持たせるのは嫌だったから絶対2人きりでは会わないようにしてました。2人で食事になりそうなときも、「この後〇〇さんが来るから」と勝手にもう1人呼んだり。
森川陽太郎(以下、陽太郎) 僕は最初から「いいな」と思ってました。でも海外でサッカーをしていた時期があり、“横峯さくら”がどんな選手で、どのくらい有名かなど全然知らなくて、いい子だし、とても感じがいい話し方をする人だなと。でも最初は全然相手にされなかったですね。
――すぐ交際というわけではなかったんですね。
さくら 知り合ってから6カ月後くらいに夫に「3日だけ付き合ってみて」と言われて、面白いかなと思ってOKしました。でもその3日間は一度も会わなくて、連絡も取らなかった。そしたら「1週間延長」と言われて、それでも会わなかったので「じゃあ1カ月!」とだんだんのびていきました。

